スコティッシュフォールドに見られる遺伝上の障害の一つに、骨瘤があります。
骨瘤は人間の慢性関節リウマチによく似た症状で、尾から後足へ、そして前足や脊椎、腰椎まで広がる場合もあります。
早い場合では生後4ヶ月ごろから始まり、生後5〜6ヶ月ころからX線検査(四肢と腰部)で診断できるので、もし折れ耳スコちゃんの歩き方がおかしい等の不安がある場合は早めに獣医師に相談する事をお勧めします。
成長の止まる生後1年半くらいで進行はおさまりますが、骨瘤は完治しないため、対症療法を行う事になります。
重度の骨瘤はかなりの痛みを伴い、また腰椎にも起こるため起立不能になったり、体重の負荷によって複雑骨折に至る場合もあります。
もし泣き叫ぶほどの痛みを伴う場合は、痛み止めを一生投与し続けるしか法はないのです。
このような悲劇を起こさないためにも、スコティッシュフォールドの繁殖には充分な注意が必要と言えます。